研究者のニーズとこれまでの画像計測技術から生まれた計測システム
動物行動計測システム
DippAAM
DippAAMは社会性行動などの動物行動実験を行うための画像計測システムです。
複数台のカメラを使用し、リアルタイムで動物の座標算出を行います。
計測結果の座標値から移動距離、移動速度、移動加速度、2点間距離を算出することができます。
本システムでは、3つの平行照明、複数台のカメラを使用し3次元空間に対して切削処理を行い対象物の位置情報を算出します。
マーカーレスでリアルタイムに対象物の3次元座標値が算出される画期的なシステムです。
色による識別を行う手法と異なり、メダカやマウスのように同色の対象物を複数計測する場合にも適しています。
計測対象例:マウス、メダカ、ゼブラフィッシュ、金魚、アリなど
Dipp-AAM導入実績 ※敬称略、順不同
製品特長
動物の行動を規制しない非接触リアルタイム計測
本システムでは、3台の平行照明・カメラ画像を利用することにより、動物にマーカー等を付着させることなく、リアルタイムで固体の計測を行うことが可能なため、固体の運動を規制しない、自然な行動データを計測することができます。
シンプルな計測環境
立方体状の計測空間を平行照明で囲み、照明と反対側の投影面をカメラ画像で撮影するだけのシンプルな構成のため、実験環境は容易に構築可能です。
計測空間から刺激ソースを提示する環境は、ハーフミラーを使用することで構築可能です。
使いやすいGUI - ソフトウェア
本システムの計測ソフトウェアは、長年にわたって蓄積されてきた弊社の画像処理ソフトウェア開発ノウハウにより、シンプルで使いやすいGUIとなっています。
実験の都合によりカメラ配置が変更になった場合でも、簡単にキャリブレーションを行うことが可能です。
計測データは汎用的なCSV形式で出力されますので、Excelによるデータ処理等との連携がスムーズに行うことができます。
他システムとの連携
本システムでは計測中に計測空間内の任意のエリアに「存在検知ボックス」を3個定義することができます。定義された「存在検知ボックス」内に個体が侵入した場合、キャプチャカード経由でTTL信号を出力することができます。
例えば、あるエリアに個体が侵入した場合に、特定の刺激を提示する等の実験を行うことが可能です。
また、本システムでは各個体の座標値をリアルタイムにネットワーク(UDP)出力することができますので、他ソフトウェアとの連携も可能です。
観察用カラーカメラ画像の収録
本システムでは、観察用カラーカメラを接続し、カメラ画像を計測と同期して収録することができます。
計測後、個体の行動とカメラ画像を同時再生することにより、個体の挙動とその様子を確認することが可能です。
(※観察用カラーカメラはオプションとなります)
製品スペック
OS | Windows7/8/8.1/10 Professional 64bit日本語版 |
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CPU | Intel Core i5 3.0GHz以上を推奨 |
メモリ | 8GB 以上を推奨 |
ハードディスク | 200GB 以上の空き容量推奨 |
ディスプレイ | 解像度1920×1080ドット 表示色32ビット色 以上 |
PCI-EXPRESS | PCI-EXPRESSx1対応スロットが2スロット必要 |